サプリメントには多くの種類があり、冬虫夏草サプリだけでもさまざまです。本当に必要なものを選ぶことが重要で、むやみやたらに与えてはいけません。体の負担になってしまう可能性もあります。
人間用のサプリメントはきちんとした実験や検証を経て開発されていますが、人間には問題が無くてもペットには有毒な成分が含まれている可能性があります。だからこそペットも安心して飲めることを提示している冬虫夏草サプリがいいでしょう。
冬虫夏草に関する論文も多数発表されており、その信憑性も実証されています。
コルジセピンはサナギタケ特有の代謝産物です。
コルジセピンは核酸系物質でDNAやRNAの合成を阻害する働きがあり、がん細胞のアポトーシス(自然死)を促すと考えられています。
活性酸素は細胞内のDNAを傷つけ、脳卒中や心筋梗塞、がん、白血病、糖尿病、動脈硬化など、さまざまな疾病の発症リスクを高める厄介者です。SODはこの活性酸素を還元する酵素であり、加齢とともにSOD生成量が減少するので生活習慣病のリスクが高まる原因になっていると考えられています。したがって、サプリメントなどでSODを補うことが重要なのです。
βグルカンは多糖類の一種で、免疫機能を活性化する作用があります。マクロファージやNK細胞、T細胞、B細胞などの免疫細胞を刺激し、その働きを向上させます。このβグルカンは多くの菌類に含まれていますが、とくにサナギタケ冬虫夏草には多く含まれていることが確認されています。
エルゴステロールは多くのキノコに含まれている成分で、ビタミンDの前駆体です。紫外線にあたることでビタミンDに変化し、細胞の代謝を阻害して抗酸化作用を発揮します。こうして動脈硬化や老化を防ぐほか、カルシウムの吸収を促進して血液凝固や体液のバランスを保つことにも寄与します。
マンニトールは消化されにくいため、血糖値を上げずに腸内細菌の状態を向上させて便秘などの症状を改善します。また、利尿作用で余分な尿酸を排出したり、冠動脈を拡張させて血流を良くしたりする作用もあります。
これらの成分はペットフードで補給することは困難なため、サプリメントでカバーすることをおすすめします。ただし、成分を重視する以上は「冬虫夏草配合」と記載されていても微量では意味がありません。十分な量を摂取できるサプリメントを選びましょう。
サプリメントは必ず目的に合ったものを選びましょう。サプリメントにはたくさんの種類がありますが、本当に必要なものだけを与えるべきです。何でもかんでもむやみに与えると、ペットの負担になってしまう可能性があります。
原材料が甲殻類のサプリメントもありますので、ペットがアレルギーを持っている場合は成分を確認しましょう。病気で薬を飲んでいる場合は、飲み合わせが大丈夫かどうか獣医師に確認したほうが無難です。ペットの体質によっては、ミネラル成分の多いサプリメントが尿石症などの原因になる可能性もあるので注意が必要です。
冬虫夏草サプリにもさまざまな種類があり、中には海外で製造されているものもあります。大切なペットに与えるのであれば、問い合わせしやすい国内製造の冬虫夏草サプリを選ぶことをおすすめします。
また、一部の冬虫夏草の含まれているコルジセピンという成分においては、人向けではありますが効果に関する論文が多く出ていますので、コルジセピンが含まれているかどうかも選ぶ要素の一つにすると良いでしょう。
ペット用のサプリメントは食べやすい味になっている場合が多いので、ご飯に混ぜて与えるのが基本です。カプセルタイプのサプリメントであれば、カプセルを外してご飯に振りかけてもよいでしょう。
ご飯に混ぜても食べてくれない場合は、薬と同じく口を開けて飲ませます。ただ、毎日無理矢理飲ませるのはストレスになりますので、どうしても嫌がる場合は別のサプリメントに変えるのも一手です。
わんちゃん・ねこちゃんの健康を考えてサプリメントを利用するのも良いかもしれませんが、何か心配なことがあればきちんと病院に相談することも大切です。
「サプリメントで与えるのは不安」という方は、冬虫夏草を扱っている動物病院があるので、そちらで相談してみてください。
冬虫夏草に興味が湧いてきた方のなかには、実際に摂取してみたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
冬虫夏草の摂取は、漢方のように煎じて摂取する・サプリメントとして摂取するなど、さまざまな方法で試しやすくなってきました。
ただ、国内に流通している冬虫夏草にはさまざまな種類があり、海外で製造されているものもあります。海外製造品の中には、まれに偽物や粗悪品が横行していることも…。
冬虫夏草を選ぶときは、厳しい管理体制で栽培された冬虫夏草を使っているか、もしものときに製造元に問い合わせしやすい国内製造のものから調べることをおすすめします。