犬や猫の加齢スピードは人間の4倍だといわれています。(※1)そうしたペットたちの健康寿命の問題は人間と同様で、どれだけ健康で長生きできるかが飼い主の願いだといえるでしょう。
ここではわんちゃん&ねこちゃんの健康について考えていきます。
愛する犬や猫は家族も同然。少しでも健康的に長生きしてほしいと願うなら、栄養バランスに優れた食事や適度な運動や睡眠といった生活習慣に気を配りたいものです。
犬や猫の食事はライフステージによって変わり、もちろん何を食べているかによっても異なります。市販フードであれば必要な栄養素をバランスよく摂れますし、飼い主の手づくりであれば材料を自分で選べるので安心でしょう。
市販フードであれば「総合栄養食」と記載されている商品を選ぶことがポイント。月齢や体重別の摂取量が記載されているので、それを参考にしましょう。あとは普段の運動量や体質などの個体差を考えて、調整してあげてください。
手づくりなら年齢や健康状態によって栄養バランスや摂取量を考える必要があり、飼い主の勘だけで与えるのは危険です。専門的な知識のない場合には勧められません。
手づくりの食事を与えるのであれば、半分は市販フードを取り入れることも検討してください。市販フードで栄養バランスを確保しつつ、添加物や保存料を含まず飽きのこない手づくりのメリットも得られます。万一の災害時には手づくりが困難なため、市販フードに慣れておくということも必要でしょう。
少し前までは、市販フードをきちんと与えることで必要な栄養素をすべて摂取できると考えられていました。しかし、毎日の食事さえしっかりしていれば長く健康を維持できるかといえば、そうとも限りません。
私たち人間が不足がちな栄養素をサプリメントで補うように、犬や猫も足りない栄養素をカバーしてあげなければ体調を崩しがちになってしまいます。健康で長生きしてほしいと願うのであれば、それぞれの個体に合ったサプリメントを積極的に取り入れることをおすすめします。
わんちゃんにとって、運動はとても重要です。その理由の1つは、人間と同様に肥満による病気のリスクが高まること。運動でカロリーを消費し、筋力を維持して基礎代謝を高める必要があります。もう1つの理由はストレス発散であり、適度に運動しなければストレスによる弊害が出る場合があります。
ねこちゃんも同様ですが、加えて「何か捕まえなければ」という狩猟本能を満たしてあげる必要があります。ただし猫は室内飼いが多いので、運動させるときにはけがをしないように十分な安全を確保してあげましょう。
大切な家族が健康で過ごせるためには、飼い主のケアはもちろん、病気の早期発見や予防が重要です。普段からわんちゃんやねこちゃんの様子を観察するよう心がけましょう。
ここでは食事面に注目して、犬と猫の健康チェックのポイントを紹介します。
人間と同じく、食欲はわんちゃんの健康のバロメーターです。まったくご飯を食べない場合は、何らかの病気の可能性があります。ただし、個体によっては環境変化などのストレスで食欲が低下することもあります。下痢や嘔吐、咳などがみられず元気にしている成犬であれば、少し様子をみてもよいでしょう。
ただし、鼻を近づけるなど食べたそうにしているのに食べない場合は、のどや口、鼻、脳などにトラブルが起きているかもしれません。
猫も犬と同様で、まったくご飯を食べない場合は何らかの病気の可能性があります。他の症状がないかよく観察してください。臭いをかぐだけの場合は口内炎など痛みが出る病気や腫瘍かもしれません。口を痛がってよだれが出るようなら口の中や鼻、のどの病気や感染症の可能性もあります。
外から戻ってきて食欲がないのであれば、事故に遭って外傷があることも考えられます。骨折や内臓のトラブルもあり得るので、様子がおかしければ獣医師の診察を受けてください。
犬の病気にはさまざまありますが、飼い主にとって気になるのはやはり生命にかかわる病気です。ここでは「がん」と「腎臓病」に注目してみましょう。
人間と同じように犬もがんを発症します。人間が発症するがんの種類は犬にもあると考えて差し支えありません。実際に国内における犬の死因のトップはがんです。(※2)人間の寿命が延びたのと同じように、飼育法や獣医療の向上によって長生きする犬が多くなったことも、結果としてがんを発症する犬が増えている要因だと考えられています。
これもまた人間同様、犬ががんを発症した場合も早期発見・早期治療が重要ですが、犬は自ら自分の体調不良を伝えることができませんので、がんの初期症状を見逃しがちです。気づいたときにはすでに治療が困難になっている場合も少なくありません。
犬の腎臓病の原因はさまざまで、急性腎臓病の場合は出血や脱水、血栓、循環器系のトラブルなどによって腎臓への血液供給が異常をきたしたり、急性腎炎や感染、腎毒性がある食べ物などで腎臓が急激に障害を受けたりすることで起こります。結石や腫瘍などによる尿道が閉塞や事故による膀胱破裂などで尿が排泄できなくなることも考えられます。慢性腎臓病の場合は、慢性的な腎臓の炎症が原因です。
腎臓病はすべての犬種に起こる可能性があり、特に慢性腎臓病の場合は高齢になるほど発症率は高まります。
猫も犬と同様に「がん」「腎臓病」を発症します。普段からしっかり様子を観察して病気の早期発見を心がけたいものです。
犬や人間に比べると猫のがんの発症率は低いのですが、いったん発症すると重症化する可能性が高いのが特徴です。(※3)
猫ががんを発症した場合も早期発見・早期治療が大切ですが、もちろん猫は自ら自分の体調不良を飼い主に伝えることができませんので、どうしてもがんの初期症状を見逃しがちです。残念ながら、気づいたときにはすでに治療が困難になっている場合も少なくありません。
人間の場合は塩分の摂り過ぎや糖尿病などが腎臓病の原因になりますが、猫の場合はそうとは限りません。どんなに飼い主が気をつけて良質な総合栄養食を適量食べさせていても、腎臓病になってしまう猫は多くいます。
ある種のウイルスの影響や、あまり水を飲まないので歯肉口内炎などが影響しているという考え方もあります。また、生まれつき腎臓の発育が悪く正常に成長しない腎臓異形成や多発性嚢胞腎など、遺伝性の病気も腎臓病の原因になります。
(※1)参照元:長町南動物病院:https://www.nagamachiminami-ah.com/senior/
(※2)参照元:日本アニマル倶楽部「犬・猫 死亡原因病気TOP10」(2017年10月版):http://www.animalclub.co.jp/cms/wp-content/uploads/2017/10/5e985559503900fb567e2b39fb048782.pdf
(※3)参照元:南大阪動物医療センター:https://so-amc.com/cancer
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