ここでは冬虫夏草の膠原病やリウマチなど免疫系の病気への効果の説明と、冬虫夏草の補完・代替医療としての医療現場での活用例を紹介しています。
中国の医学書「中薬現代研究と臨床応用」ではリウマチ患者に対して冬虫夏草を服用させた結果、82%で症状の改善が見られたとされています。リウマチを含む膠原病には種類が多く、症状の表われ方もさまざまです。共通して言えることはどれも免疫異常によって引き起こされると考えられていることと、それが体質・遺伝などの先天的条件や細菌感染・紫外線などの環境的条件によって発症に至ることです。
膠原病やリウマチの発症は女性に多く、根本的に治療する方法が見付からないためステロイドの投与によって症状を抑制する治療が一般的です。しかしステロイドの長期にわたる投与には弊害も多く、特に若い女性では胎児に悪影響を及ぼす危険性も否定できません。身体に対して全く害がない冬虫夏草によって膠原病やリウマチの症状が改善されるなら、それに越したことはありません。
冬虫夏草には膠原病やリウマチの原因である免疫異常を改善する成分が豊富に含まれています。
【βグルカン】
マクロファージやNK細胞、T細胞、B細胞などの免疫細胞を刺激して活性化、正常な免疫機能の働きを誘引します。キノコ類の多くに含まれる成分ですが、サナギタケ冬虫夏草には特に多くのβグルカンが含まれていることが解っています。
【活性酸素除去酵素】
SODとも呼ばれる酵素で、DNAを損傷する活性酸素を瞬時に消滅させる働きがあります。直接に膠原病やリウマチの症状を改善する効果はありませんが、活性酸素を減少させることによって病状が発現することを抑制する働きが期待されています。
医療現場でも、膠原病やリウマチの代替治療に冬虫夏草を使用するケースがあります。リウマチには抗がん剤の一種であるリウマトレックスの内服が一般的ですが、リウマトレックスは海外では堕胎剤として認可されている薬品です。リウマチが発症するのは女性が多いため、堕胎剤でもあるリウマトレックスを常用的に女性に投与することは危険という判断のためです。
冬虫夏草などの生薬を原料にした漢方薬剤なら副作用も少なく、人体にダメージを与えずに膠原病やリウマチの原因になる免疫機能の異常を改善することが期待されます。
※個人の感想です。全ての方に同じ結果が出るとは限りません。
冬虫夏草に興味が湧いてきた方のなかには、実際に摂取してみたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
冬虫夏草の摂取は、漢方のように煎じて摂取する・サプリメントとして摂取するなど、さまざまな方法で試しやすくなってきました。
ただ、国内に流通している冬虫夏草にはさまざまな種類があり、海外で製造されているものもあります。海外製造品の中には、まれに偽物や粗悪品が横行していることも…。
冬虫夏草を選ぶときは、厳しい管理体制で栽培された冬虫夏草を使っているか、もしものときに製造元に問い合わせしやすい国内製造のものから調べることをおすすめします。